日本語版では16話まで配信済みだが、英語版では14話〜16話が未配信のため、本記事がセレベンツ日英比較の最後となる。
原神公式マンガ『原神セレベンツ』の、日本語版と英語版の違いをまとめた。
大意は同じでも表現がやや異なるものから、まったく別の意味になってしまうものなど様々あったが、個人的に気になったものをいくつかピックアップする。
※ページ数は日本語版を参照
※単語レベルで違う箇所は太字で示す
※日本語・英語の片方にしかない表現を扱うこともある
※英語の文を和訳することもあるが精度は保証しない
12話
p6 コレイ → アンバー
[ja] モンドの英雄?神に選ばれし者?
[en] Hmph! The chosen heros of Mondstadt!
英語では「ふん!モンドの選ばれし英雄!」となっている。
「神に」はない。
p8 アンバー → コレイ
[ja] ……それがね わたしの見てきたものだよ
[en] That is the Collei I have come to know and admire.
英語では「それがね、わたしが知って、尊敬するようになったコレイだよ」と言っている。
p12 コレイ → アンバー
[ja] なんでお前はあたしが犯人だって事をちっとも気にしない……
[en] I am a murderer ... I killed those people.
英語は「あたしは殺人犯だ…あたしがあの人たちを殺した」。
those people はファデュイの外交官。
なんでちっとも気にしないのか、とは聞いていない。
p12 コレイ → アンバー
[ja] なんでお前は仲間を殺そうとした人を助けるんだ?
[en] Why would you help someone who almost killed your friend?
英語では「仲間」が「友達」になっている。
コレイが殺そうとした人とは多分ガイアのこと。
ガイアはアンバーの友達ではないと思うが……。
p13 アンバー → コレイ
[ja] だって見ちゃったから 悪い事して強がっている子供を
[en] Because I see you desperately trying to ... right your wrongs ... but in the worst way possible.
英語では「だってわかるから…あんたが必死に自分の過ちを正そうとしているのが…ただし最悪の方法でね」となっている。
p18 セノ
[ja] リサと一緒にお前の体を治療するよう師匠に頼まれたんだよ
[en] I'm here to assist Lisa in treating ... that girl's affection.
「師匠に頼まれた」は英語では言っていない。
p23 ~ p30 にかけて、ガイアとディルックの一連の会話には相違点がとても多い。
p23 ガイア
[ja] この間の件だが 手がかりが掴めたぜ
[en] I finally have my bearings regarding certain recent events.
英語は「最近の例の出来事についてやっと自分の方向性が掴めたんだ」。
p23 ガイア
[ja] 話くらい聞いても損はしないぞオーナーさんよ
[en] Just humor me, will ya?
humor は「調子を合わせる」といった意味の動詞。
訳すなら「ちょっと聞いてくれよ、なあ?」くらいの雰囲気か。
「損はしないぞ」と「オーナーさんよ」は言っていない。
p24 ディルック
[ja] 僕には関係ない
[en] Why should I care?
日本語では関係ないときっぱり言い切っている。
英語では「なぜ僕が気にする必要があるんだ?」と反語的。
p24 ガイア
[ja] そうだな お前とは関係ない だが邪眼はどうだ
[en] Silly me! Did I forget to mention it may have something to do with a certain ... delusion?
英語では「しまった。邪眼、と関係があるかもしれないって言い忘れてたかな?」と周りくどい言い方になっている。
邪眼は英語で delusion。
p25 ガイア
[ja] 黒焔と同じで先入観なんだよ
[en] prejudice is a hindrance, as it is with the black fire incident.
英語は「先入観が邪魔をするんだ、黒焔の件と同じで」。
何がどう同じなのかはっきり述べられている。
p25 ガイア
[ja] 調べた結果黒焔は愚人衆が関係している。黒い焔の特徴についてはお前も知ってるよな
[en] Some believe the fatui to be behind it, but you... you know how that power works better than anyone.
英語は「ファデュイが黒幕だと言う者もいるが…お前はその力がどう働くかを誰よりも知っている」。
ファデュイ云々が日本語ではガイアが調べたことに、英語では第三者の発言になっている。
「黒い焔の特徴」が how that power (=delusion) works になっている。
「お前も知ってるよな」は know better than anyone (誰よりも知っている) 。
p25 ガイア
[ja] 愚人衆が裏で事件を起こしモンドに罪を問う
[en] So, if it was indeed a scheme to implicate mond...
英語では「もし本当にモンドを巻き込む計画だったなら...」。
日本語のほうが具体的。
p27 ディルック
[ja] 彼らの常とう手段だ
[en] What did you expect? It's what they do.
英語では「何を期待したんだ?それが奴らのやることだ」。
日本語では淡々とした調子だが、英語ではやや毒気がある。
p27 ガイア
[ja] 組織の戦力強化
[en] to create an unstoppable army
ファデュイの強制徴兵と人体改造について。
英語では「止まらない軍隊をつくるため」になっている。
p28 ガイア
[ja] かつて開発した試薬を邪眼へと投入し
[en] Developing reagents, placing delusions...
英語では「試薬を開発、邪眼を投入…」。
試薬「を」邪眼「に」投入したとは言っていない。
「試薬」に当てはまりそうなものはコレイに注射された薬品くらいしかないが、同じ物を邪眼に投入したと読み取れる箇所は作中に存在しないため、違和感を覚える。
p29 ガイア
[ja] あぁ困ったな〜どうしたもんか
[en] What do you suggest we do?
英語では「お前はどうすべきだと考える?」とストレートに尋ねている。
日本語の白々しさが英語にはない。
p30 ディルック
[ja] あるべきものを元の所有者に戻す
[en] We return the favor.
英語は直訳すると「僕たちはそのお返しをする」となる。
邪眼を返却しようというディルックの意図があまり伝わらない。
13話
p4 伝教士 → ガイア
[ja] 無論 騎士団もただ手をこまねいていたわけではあるまい
[en] Don't tell me Ordo Favonius doesn't even have an official statement.
モンドにやってきた伝教士 (ファデュイの一員) のセリフ。
英語では「西風騎士団の公式声明すらないとはいうまい」となっている。
p5 ガイア → 伝教士
[ja] いえ この度あなた方は理由なく被害に遭われたのですから 我々も最優先で対応しております 手を抜くなど持ってのほか
[en] I assure you that we’re taking things very seriously, as it would be in our own best interests to preserve our deplomatic relationship and remain on friendly terms.
英語では「外交関係を維持し、友好的な関係を保つことが我々の最善の利益となるため、事態を非常に深刻に受け止めていると断言します」となっている。
p22 ガイア
[ja] やりすぎだろ
[en] Gee ... aren't you getting a bit worked up?
邪眼で陽動するディルックを見た際の反応。
英語では「おいおい、ちょっと興奮気味か?」となっている。
おしまい
公式漫画のリンク
Genshin Impact – Step Into a Vast Magical World of Adventure
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