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アニメ『灼熱カバディ』全12話感想

カバディカバディカバディカバディ……

 

2021年春アニメ『灼熱カバディ

原作漫画のファンなので、アニメ化をとても楽しみにしていた。

事実、この3カ月は毎週の放送を楽しんでいた。

改めて感想をまとめていく。

 

原作のアニメ化範囲外のネタバレなし。

アニメのネタバレはあり。

具体的なシーンに言及する部分がある。

 

 

 

 

原作に割と忠実

順当に面白かった。

 

限られた話数の中でも、原作の要所要所を押さえ、コンパクトにまとまっていた。

主人公がカバディと出会い徐々にハマっていく様子、チームメイトとの間に芽生え始めた信頼、ライバルたちの登場、先輩たちの何やら因縁のありそうな雰囲気などがテンポよく描かれていた。

 

ギャグの面白さもそのまま再現されていたように思う。

宵越が畦道に (色々な意味で) 対抗心を燃やすシーンや、伴が登場するシーンは笑った。

 

ストーリーの根幹を崩さずアニメ化されたという点で、非常に満足している。

カットや順番の入れ替えは致し方あるまい。

 

 

カバディのルールがわかる

事件の再現CGみたいな映像で解説してくれる。

わかりやすい。

 

解説役は主に副部長・井浦、奏和との練習試合はサッカー部の監督。

経験者目線で丁寧に教えてくれて安心感のある副部長、初心者目線でたどたどしくルール本を読みながら理解を深めようとする監督、どちらも好き。

 

 

キャラクター性が強まる

アニメ化というものは往々にして、キャラクターを強く印象付ける。

声がつき、色がつき、動くことで、自分がキャラクターに対して抱いていたイメージのすき間が補完されていく。

以下、各キャラクターのアニメで印象的だった部分をひとこと。

 

 

 

 

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宵越:めっちゃ負けず嫌い。向上心が高い。

王城:なんか可愛くなった?ただし試合中は魔王。

畦道:善人感マシマシ。素直でいい子。心が広い。

井浦:頭のキレる人。台詞が多い!

水澄:いい先輩。和む。

伊達:カラー化のおかげで白目部分が際立つ。

伴 :やはり声が小さい。まさかの字幕。

関 :すべすべしてそう。美形…!

人見:かわいいね ほんとにかわいい かわいいね (字余り)

六弦:CV安元洋貴の強キャラ感がイメージ通りだった。

高谷:きまぐれな戦闘狂。

佐倉:王城スキー

右藤:佐倉スキー

 

 

 

 

 

作画もうちょっと動いて欲しい 

PVの時点で察しはしたけど、なんというか控えめな作画だった。

 

例えば第3話、スポーツから距離を置いていた宵越が、真剣にカバディをし酸欠になりながら、「この燃える世界は」と口にする。

宵越がスポーツの熱さを思い出す、胸熱シーンである。

しかし、作画がシンプルすぎたため、酸欠になるほどの疲労が真に迫って感じられず、そのセリフの説得力が足りなかった。

 

息切れしてるシーンで頭部が上下するだけなのも面白かった。

鳩か?

 

勢 い が 欲 し い!!!

ストラグル!シュッ!!カウンター!バーーン!!!筋肉!ゴリッ!!

みたいな感じでお願いしますグッズ買うので……。

 

2期以降も見たい

連載中の作品のアニメ化によくある、面白いのはここからなのに…というところで終了するアレ。

本作もその例に漏れない。

 

一部のシーンがカットされてるため、あれもこれも見たかったのに、という思いもある。

ただ、何もかも再現しようとして、かえって冗長になる場合もあるため、バランスは大事。 

 

色々言ってきたが、マンガワンで連載を追ってた身としては、アニメ化自体がとても喜ばしい。

だからこの調子で2期、3期、その先も見たい。

 

 

その他の良かったところ
  • OPや予告でキャントがSE的に使用されている。こういう演出好き。
  • 「キャント1時間耐久」という斜め上のPR活動。こんなん笑うわ。

【1時間キャント動画】耐久カバディ! - YouTube

 

おわりに

『灼熱カバディ、面白かった。

喋って動いてるキャラを見れて嬉しい。

正統派スポーツアニメ感が良かった。

原作者とアニメ製作者に感謝。

2期来てほしい。